半月板損傷
このようなお悩みはありませんか?

- 膝を捻ってから内側・外側が痛い
- しゃがむと膝に痛みが出る
- 膝が引っかかって伸ばせないことがある
- 膝が腫れたり、水がたまったりする
- 病院で半月板損傷と言われたが、膝痛が改善しない
半月板損傷というと、スポーツ中に膝を捻って起こるケガをイメージされる方が多いかもしれません。
しかし、半月板はスポーツなどによる強い外力によって損傷するだけではありません。
年齢とともに半月板そのものに変性が生じ、「転んだ」「ぶつけた」「ひねった」というような、はっきりとした外傷歴がなくても傷んでいることがあります。
また、生まれつき半月板の形が通常と異なる円板状半月が症状に関係することもあります。
そのため、半月板損傷といっても、年齢や傷めたきっかけ、損傷した部位、もともとの半月板の形などによって、症状や経過はさまざまです。
大分ごとう整骨院では、膝のどこに痛みがあるのか、どのような動作で痛みや引っかかりが出るのかを確認し、必要に応じて整形外科とも連携しながら対応しています。
Q. 半月板とは?
A. 半月板は、膝関節をつくる大腿骨と脛骨の間にある線維軟骨です。
出典:『柔道整復学・理論編 改訂第7版』南江堂,p.440 図71
膝の内側と外側にそれぞれあり、内側にあるものを内側半月板、外側にあるものを外側半月板といいます。半月板には、歩行やランニングなどで膝に体重がかかった際に、膝関節に加わる荷重を分散する重要な役割があります。
また、膝関節の安定性を保つことにも関わっています。
そのため、半月板が損傷して本来の働きが低下すると、関節軟骨に加わる負担も大きくなります。
半月板の損傷や機能低下は、将来的な変形性膝関節症の発症や進行とも関係しています。
半月板損傷の症状
半月板を損傷すると、歩いたり、しゃがんだりしたときに膝の内側や外側に痛みを感じることがあります。
特に、
- しゃがむ
- 立ち上がる
- 階段を昇り降りする
- 膝を深く曲げる
- 膝立ちする
など、膝に体重がかかる動作や、膝を深く曲げる動作で痛みが出ることがあります。
また、半月板損傷を確認する際には、大腿骨と脛骨の間にある関節裂隙を押したときに痛みが出るか(圧痛)も重要な所見の一つです。
膝窩部痛
半月板の後方にある後角を損傷すると、膝の後ろ(膝窩部:しつかぶ)や後内側に痛みが出ることがあります。
「深くしゃがむと膝の中が痛い」
「正座をすると膝の後ろが痛い」
といった症状がみられることもあります。
関節水腫
半月板を傷めると、膝関節内の炎症に伴って関節液が増え、いわゆる「膝に水がたまった」状態になることがあります。
膝が腫れぼったく感じたり、曲げ伸ばしがしにくくなったりします。
特に中高年では、半月板の変性だけでなく変形性膝関節症を伴っていることもあるため、繰り返し水がたまる場合には、半月板だけでなく膝関節全体の状態を確認することが大切です。
キャッチング
半月板損傷では、膝を曲げ伸ばししたときに、
「コキッと引っかかる」
「膝の中で何かが動く感じがする」
「途中で一瞬引っかかる」
といった症状が現れることがあります。
このような症状をキャッチングと呼びます。
ロッキング
半月板損傷で特に注意したい症状がロッキングです。
損傷した半月板の一部が関節内に挟まり込むと、膝が途中で引っかかり、完全に伸ばせなくなることがあります。
代表的なのが、半月板が縦方向に大きく断裂し、その一部が関節内へ転位するバケツ柄断裂です。
出典:『柔道整復学・理論編 改訂第7版』南江堂,p.387 図3−3−5
「痛くて伸ばせない」という状態ではなく、何かが挟まっているように膝の動きそのものが制限されることがあります。
状態によっては、徒手的な操作によって挟まっていた半月板が元の位置に戻り、ロッキングが解除される場合もあります。
ただし、ロッキングが解除されても半月板の損傷そのものが治ったわけではありません。
ロッキングを繰り返す場合には、必要に応じて整形外科をご紹介し、MRIなどで半月板の状態を詳しく確認していただきます。
膝崩れ(giving way)
半月板は膝の安定性に寄与しているため、損傷によってその機能が低下すると、膝に不安定感が生じることがあります。
さらに、痛みや関節水腫によって膝に力が入りにくくなり、歩行中や階段の昇り降りなどで、膝が突然ガクッと抜けるような、いわゆる膝崩れが起こることがあります。
半月板損傷の徒手検査
半月板損傷の代表的な徒手検査として、McMurray(マックマレー)テストがあります。

出典:『柔道整復学・理論編 改訂第7版』南江堂,p.472 34.マックマレー McMurray テスト
膝を曲げた状態で下腿に回旋を加えながら膝を動かし、内側半月板・外側半月板それぞれについて、関節裂隙の痛みやクリック、引っかかりなどが生じるかを確認します。(McMurrayテストには、いくつかの変法があります。)
ただし、McMurrayテストだけで半月板損傷を判断することは難しいため、膝を曲げ伸ばししたときの痛み、関節裂隙の圧痛など、複数の所見を合わせて半月板の状態を評価します。
半月板の逸脱
大分ごとう整骨院では、必要に応じてエコー※を使用し、半月板やその周辺組織の状態を観察します。

※当整骨院で行うエコー観察は、施術を行う際の参考とするためのものであり、半月板損傷の診断を行うものではありません。
エコーでは半月板の一部を観察できるほか、半月板が関節裂隙から外側へ押し出される半月板逸脱がみられることがあります。
半月板が逸脱すると、大腿骨と脛骨の間で荷重を分散する働きや膝関節の安定性が低下し、関節軟骨にかかる負担も大きくなります。
半月板損傷の原因
半月板損傷は、大きく分けると、膝を捻るなどの外力によって起こる外傷性半月板損傷と、年齢とともに半月板が変性して起こる変性半月板損傷があります。
外傷性半月板損傷
外傷性半月板損傷は、サッカーやバスケットボールなどのスポーツで、方向転換やジャンプからの着地など、足が地面についた状態で膝に強い捻りが加わったときに起こることがあります。

また、膝に外反や回旋などの強い力が加わると、半月板だけでなく、前十字靱帯(ACL)や内側側副靱帯(MCL)などを同時に損傷することもあります。
変性半月板損傷
変性半月板損傷は、長い間屋外に置いてあるゴムホースをイメージすると分かりやすいと思います。
新しいゴムホースは柔らかく、曲げたり捻ったりしても簡単には傷みません。
しかし、長い間屋外に置いてあると徐々に硬くなり、ちょっと曲げただけでもひび割れやすくなります。
半月板も同じように、年齢とともに組織が変性し、若い頃なら問題にならなかったような力でも傷みやすくなります。
そのため中高年では、加齢による半月板の変性を基盤として、「転んだ」「ぶつけた」「捻った」といった明らかなケガがなくても、
- しゃがんで立ち上がる
- 膝を深く曲げる
- 健康のために簡単な体操をする
といった日常的な動作をきっかけに半月板を損傷することがあります。
半月板損傷の施術
スポーツ中などに膝を強く捻って受傷した場合には、半月板だけでなく、前十字靱帯(ACL)や内側側副靱帯(MCL)などを同時に損傷していることがあります。
強い腫れや痛み、不安定感などがみられる場合には、ギプスなどで固定して患部に体重をかけないようにし(免荷)、応急処置を行ったうえで医科をご紹介します。
半月板の損傷部位や程度、靱帯損傷の有無などを詳しく確認するためには、MRIなどの画像検査が必要になります。
変性を基盤とした半月板損傷では、膝を強固に固定するのではなく、関節水腫がみられる場合には、包帯を使用して膝関節を圧迫することがあります。
適度に圧迫することで、膝の腫れを軽減し、動いたときの痛みや不快感を和らげる効果が期待できます。
サポーターを使用する方法もありますが、包帯は圧迫の強さを調整できるという利点があります。
そのため、ご自身で正しく巻くことができる方には、圧迫包帯の使用をおすすめすることがあります。
大分ごとう整骨院では、必要に応じてご自宅でも行える包帯の巻き方をお伝えしています。
基本的な包帯の巻き方については、基本包帯のページでもご紹介していますので、ご自宅で包帯を巻く際の参考にしてください。
ラジオ波による温熱療法
膝周囲の筋肉の緊張や動かしにくさが残っている場合には、ラジオ波による温熱療法を行います。
ラジオ波で膝関節周囲を深部から温め、膝の曲げ伸ばしに関わる筋肉や軟部組織へアプローチします。
半月板は血流の乏しい組織ですが、外周部には血管が分布しています。
そのため、半月板周囲を含めた膝関節周辺の血流を促すことも目的の一つとして施術を行います。
ハイボルト
膝の痛みが残っている場合には、ハイボルト療法を行います。
痛みのある部位やその周囲に高電圧の電気刺激を加え、疼痛の軽減、腫脹の減退を目的として使用します。
大腿四頭筋トレーニング
半月板は、膝関節の安定性を保つ役割を担っています。
半月板を損傷すると、膝に痛みや不安定感を感じることがあり、さらに関節水腫が続くと大腿四頭筋が十分に働きにくくなります。
そのため、膝関節を支える大腿四頭筋の筋力を維持・回復させるトレーニングを行います。
痛みが強い時期には、膝を大きく動かさずに行える運動から始め、症状に合わせて徐々に負荷を上げていきます。
半月板損傷でお悩みの方へ
半月板損傷は、スポーツ中に膝を捻って起こるものだけでなく、年齢とともに半月板が変性し、日常生活のちょっとした動作をきっかけに症状が現れることもあります。
「半月板損傷と診断されたけれど、膝の痛みがなかなか改善しない」
「しゃがんだり、階段を昇り降りしたりすると膝が痛い」
「膝に水がたまるのを繰り返している」
「膝の引っかかりや不安定感が気になる」
このような症状でお悩みの方は、大分市の大分ごとう整骨院にお早めにご相談ください。

文責
大分ごとう整骨院
院長 後藤佑輔
【保有国家資格】柔道整復師・柔道整復師専科教員・社会福祉士
半月板損傷についてよくあるご質問 FAQ
Q1. 半月板損傷は自然に治りますか?
半月板は、外周部には血流がありますが、内側にいくほど血流が乏しくなるため、損傷した場所や断裂の形によって治癒の可能性は異なります。
ただし、半月板の損傷があるからといって、必ずしも痛みが続くわけではありません。
実際に、中高年ではMRIで半月板損傷が確認されても、膝に痛みなどの症状がないケースもあります。
そのため、半月板の損傷そのものが残っていても、痛みや腫れが改善し、日常生活やスポーツに支障がなくなることはあります。
Q2. 半月板損傷は手術が必要ですか?
半月板を損傷したからといって、必ず手術が必要になるわけではありません。
年齢や症状、損傷の状態などによっては、運動療法などの保存療法が選択されることもあります。
一方、痛みが強く保存療法を行っても改善がみられない場合や、ロッキングを繰り返す場合などには、手術が検討されます。
Q3. 半月板損傷でも運動やスポーツをしていいですか?
損傷程度や症状によって異なります。
膝に強い痛みや腫れがある状態で無理に運動を続けるのではなく、状態に合わせて運動量を調整し、徐々に負荷を戻していくことが大切です。
Q4. 半月板損傷で膝に水がたまることはありますか?
あります。
半月板を傷めると、膝関節内の炎症に伴って関節液が増え、いわゆる「膝に水がたまった」状態になることがあります。
繰り返し水がたまる場合には、半月板だけでなく変形性膝関節症などが関係していることもあります。
Q5. ロッキングした膝は元に戻せますか?
徒手的な操作によって挟まっていた半月板が外れ、膝を動かせるようになることがあります。
ただし、ロッキングが解除されても半月板の損傷そのものが治ったわけではありません。
ロッキングを繰り返す場合は、医科で半月板の状態を詳しく確認する必要があります。
Q6. 半月板損傷はエコーで分かりますか?
エコーでは半月板の一部や、半月板が関節の外側へ押し出される逸脱などを観察することができます。
半月板逸脱については、エコーとMRIの所見に相関があることも報告されています。
ただし、半月板全体をエコーで観察できるわけではありません。
半月板の状態を詳しく調べる必要がある場合には、医科をご紹介し、医師による診察やMRIなどの画像検査を受けていただく場合があります。


