超音波療法

大分ごとう整骨院で使用している超音波イトー UST-770

超音波とは?

超音波とは、人の耳では聞くことができない、とても高い周波数の音のことです。

身近な例では、コウモリが周囲の状況を把握するために超音波を利用していることがよく知られています。

コウモリは超音波を発し、物に当たって返ってくる音をとらえることで、暗闇の中でも障害物や獲物の位置を把握することができます。

このようにと聞くと、私たちは耳で聞こえるものをイメージしますが、実際には人の耳には聞こえない音も存在します。

そして、音の正体は振動です。

超音波療法では、この非常に細かな振動を身体の組織に伝えることで、温熱作用や機械的作用を利用して骨・筋・腱・靱帯などの治療を行います。

超音波の特徴と効果

超音波は空気中では身体へ伝わりにくいため、皮膚に専用のゲルを塗り、超音波の振動を身体の中へ効率よく伝えていきます。

大分ごとう整骨院で使用している超音波イトー UST-770のプローブ(L)に超音波用ゲルを付けている

超音波療法の大きな特徴は、身体の表面だけでなく、手では直接刺激することが難しい深部の組織までエネルギーを届けられることです。

手技療法では、皮膚の上から筋肉を揉んだり押したりして刺激を加えますが、身体の奥にある筋肉や腱、関節周囲の組織を直接刺激することには限界があります。

超音波療法では、皮膚の表面から超音波のエネルギーを組織内部へ伝えることができるため、手技だけではアプローチしにくい深さにある組織にも働きかけることができます。

超音波が身体内に浸透していくイメージ画像

さらに、目的とする組織の深さに合わせて周波数を使い分けることで、浅い部分から深い部分まで、狙った組織に合わせた施術が可能です。

超音波の周波数

超音波療法では、治療する組織の深さに合わせて周波数を使い分けます。

周波数とは、1秒間に何回振動するかを表したもので、Hz(ヘルツ)という単位で表されます。

治療用超音波では、主に1MHz(メガヘルツ)と3MHzが使用されます。

大分ごとう整骨院で使用している超音波イトー UST-770のタッチパネル画面|1MHzと3MHz

1MHzは1秒間に100万回3MHzは1秒間に300万回振動する超音波です。

1MHzは、超音波のエネルギーが比較的深いところまで届きやすいため、身体の奥にある筋肉や関節周囲の組織などに使用します。

一方、3MHzは浅いところでエネルギーが吸収されやすいため、皮膚に近い筋肉や腱などに使用します。

つまり、単に「痛いところに超音波を当てる」のではなく、治療したい組織がどこにあり、どのくらいの深さにあるのかを考慮して周波数を選びます。

超音波の出力

超音波療法では、治療する部位や組織の状態、治療の目的に合わせて、超音波の出力を調整します。

超音波の出力は、蛇口から出る水の量を調節することにたとえると分かりやすいです。

蛇口を少し回せば流れる水は少なく、大きく回せばたくさんの水が流れます。

勢いよく流れる水道水

また、手を洗うときやコップに水を注ぐときなど、目的や用途に合わせて蛇口の開き具合を調節します。

超音波療法も同じように、ただ出力を強くすればよいわけではありません。

施術する部位や組織の状態、どのような作用を目的とするのかなどを考えながら、適切な出力に調整して施術を行います。

大分ごとう整骨院で使用している超音波イトー UST-770のタッチパネル画面|出力(W/㎠)

超音波の出力はW/cm²(ワット毎平方センチメートル)という単位で表され、数値が大きくなるほど、単位面積あたりに与える超音波の強度も高くなります。

連続超音波

超音波を連続して出す連続波は、超音波のエネルギーによって組織の温度を上昇させる温熱作用を目的として使用します。

連続波のイメージ

身体の表面を温めるだけではなく、筋肉や腱などの組織を深部から温められることが特徴です。

大分ごとう整骨院では、四十肩・五十肩(凍結肩)など関節の動きが悪くなっているお悩みのほか、テニス肘足底腱膜炎ばね指アキレス腱症膝蓋腱症(ジャンパー膝)など、慢性的な腱・腱付着部障害に対して使用します。

  1. 温熱作用を目的として使用する
  2. 筋肉や腱などを深部から温める
  3. 慢性的な筋肉・腱・関節周囲の不調に使用する

パルス超音波

一方、超音波を断続的に出すパルス波は、組織の温度上昇を抑えながら、超音波による細かな振動(マイクロマッサージ)を組織に伝えることができます。

パルス波のイメージ

そのため、肉離れ足首を捻挫(足関節靱帯損傷)したばかりの時期など、炎症が強く、積極的に温めることを避けたい急性期にも使用することがあります。

肉離れで損傷した筋肉や、捻挫で傷ついた靱帯では、その後、新しい組織をつくるための細胞が働き、コラーゲンなどがつくられながら傷ついた部分が修復されていきます。

パルス超音波は、細かな振動によって細胞に機械的な刺激を与え、細胞の働きを活性化させたり、コラーゲンの産生を促したりすることで、傷ついた組織の修復をサポートすることを目的として使用します。

  1. 組織の温度上昇を抑えながら照射できる
  2. 細かな振動による機械的刺激を組織に与える
  3. 肉離れや捻挫など、急性期にも使用する

患部の状態と施術目的に合わせて適切な設定を選択することが、超音波療法では重要です。

超音波の当て方

超音波療法では、周波数や出力、連続波・パルス波といった設定だけでなく、患部の場所や広さ、治療する組織に合わせて照射方法も使い分けます。

一般的には、プローブを患部の上で動かしながら照射する移動法を行いますが、治療したい場所が狭い場合には、狙った場所へ集中的に照射する固定法を行うこともあります。

移動法

移動法は、皮膚に専用のゲルを塗り、プローブを患部の上でゆっくりと動かしながら超音波を照射する、一般的な方法です。

プローブを直線的に往復させるストローク法や、円を描くように動かす回転法などがあり、患部の場所や広さに合わせて使い分けます。

大分ごとう整骨院で使用している超音波イトー UST-770の当て方|stroke法と回転法

プローブを動かしながら照射することで、一か所に超音波のエネルギーが集中することを防ぎながら、施術したい範囲に超音波を伝えていきます。

固定法

靱帯や腱の付着部など、治療したい場所が狭い範囲に限られている場合には、固定法を行うことがあります。

固定法は、通常の移動法のように広い範囲でプローブを動かすのではなく、治療したい場所を狙って集中的に超音波を照射する方法です。

超音波には、プローブから出るエネルギーに強弱のムラがあり、その程度を示す指標をBNR(ビーム不均等率)といいます。

BNRが高いほど、局所的に超音波のエネルギーが強くなる部分が生じやすくなります。

大分ごとう整骨院で使用しているUST-770(伊藤超短波)はBNRが低く、比較的均一に超音波を照射できる治療器ですが、固定法を行う場合でも、同じ場所に長時間照射し続けることはせず、患部の状態を確認しながら照射する位置を適宜変えています。

これにより、治療したい場所を狙いながらも、一か所に超音波のエネルギーが集中しすぎないよう安全に配慮しています。

動画では、実際の超音波の当て方を、施術の様子とあわせてご紹介していますので、ぜひご覧ください。

LIPUS(低出力パルス超音波)

超音波療法には、一般的な超音波療法とは少し異なるLIPUS(低出力パルス超音波)という方法もあります。

LIPUSはLow Intensity Pulsed Ultrasoundの略で、日本語では低出力パルス超音波と呼ばれます。

名前のとおり、非常に弱い出力の超音波をパルス状に繰り返し照射する方法で、患部を温めることを目的とするのではなく、超音波による細かな機械的刺激を利用して、主に骨折部の骨癒合を促す目的で使用されます。

手の舟状骨骨折や第5中足骨基部骨折(Jones骨折)などの難治性骨折にも使用されます。

大分ごとう整骨院で使用している超音波イトー UST-770に搭載されているLIPUS(低出力パルス超音波)|専用バンドやテーピングで患部へ固定する

LIPUSを行う場合、治療する場所にプローブを専用のバンドやテーピングで固定し、一定時間照射します。

一般的な超音波療法と比べて非常に弱い出力で照射するため、プローブを固定した状態で使用できます。

超音波療法の適応

  1. 捻挫や肉離れをして、腫れや痛みがある
  2. テニス肘、足底腱膜炎など、長引く腱の痛みに悩んでいる
  3. 四十肩・五十肩で肩が痛く動かしにくい
  4. ばね指や腱鞘炎など、手や指の痛みが続いている
  5. 大分市で骨折後の骨癒合を促すためにLIPUS(低出力パルス超音波)を受けたい

このようなお悩みがございましたら、大分市の大分ごとう整骨院へご相談ください。

大分ごとう整骨院の女性セラピスト

文責

大分ごとう整骨院

院長 後藤佑輔

【保有国家資格】柔道整復師・柔道整復師専科教員・社会福祉士

【所属】医療法人社団 栗原整形外科 宏友会

日本柔道整復師会

大分県柔道整復師会

日本超音波骨軟組織学会