アキレス腱炎

このようなお悩みはありませんか?

アキレス腱を傷めたバスケ選手

  • 動きはじめにアキレス腱が痛む
  • アキレス腱や踵の痛みが続く
  • 運動後にアキレス腱の違和感がある
  • アキレス腱が腫れているように感じる
  • 走るとアキレス腱に痛みが出る

かかとの上部からふくらはぎにかけて伸びるアキレス腱は、歩く・走る・ジャンプする際に大きな負担がかかる重要な組織です。

スポーツをする方はもちろん、普段あまり運動しない方でも、日常の動作の中でアキレス腱に違和感や痛みを感じることがあります。

この痛みの多くは、アキレス腱に繰り返し負担がかかることで起こりますが、放置すると状態が悪化し、さらにアキレス腱断裂やハグルンド病、腰痛などさまざまな問題につながることがあります。

アキレス腱の痛みを引き起こす主な原因

① 使いすぎ(オーバーユース)

ランニングやジャンプを伴うスポーツでは、アキレス腱に強い負荷がかかります。

特に、急に運動量を増やした場合や、慣れていない動作を繰り返した場合に痛みが出やすくなります。

② 筋肉の柔軟性の低下

ふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)が硬くなると、アキレス腱にかかる負担が増し、張りや違和感につながることがあります。

③ 足の形(アライメントの問題)

扁平足(足のアーチが低い)やハイアーチ(足のアーチが高い)などの足の形によっても、アキレス腱にかかる負担は変わります。

④ 靴の影響

かかとが硬い靴や、クッション性の少ない靴を履くと、アキレス腱への負担が増えることがあります。

アキレス腱の痛みの症状とエコー所見

初期の段階では、運動後にかかと周辺に違和感を感じる程度のことが多いですが、進行すると 動き始めの痛みや、朝の一歩目の強い痛み が出てくることがあります。

さらに悪化すると、腫れやこわばりが出て、歩くだけでも痛みを感じるようになります。

このとき、アキレス腱が腫脹し、後方から観察すると、レリーフ(浮き彫り)が消失するのが特徴です。

アキレス腱部の腫脹(reliefの消失)

🔍 エコー(超音波)検査での観察

大分ごとう整骨院では、エコー観察装置を常設しており、アキレス腱の状態をリアルタイムで確認できます。

エコーを使うことで、アキレス腱の厚みや腱の状態を詳細に観察し、適切なケアを行うことが可能です。

エコーで確認すると、痛みがある部位では 腱が通常より厚くなっていたり、腱の質が変化していることがあります。

視覚的に状態を把握できるため、症状の進行度に応じた的確な対策が可能になります。

アキレス腱の痛みを放置すると…

アキレス腱炎を放置すると、次第に負担が蓄積し、より深刻なお悩みにつながることがあります。

特に注意すべきなのが、ハグルンド病アキレス腱断裂です。

🔹 ハグルンド病(かかとの骨の出っ張り)

ハグルンド病は、かかとの骨(踵骨)の後ろ側が突出し、靴や周囲の組織を刺激することで痛みが生じる状態です。

主なお悩み

  • かかとの後ろ側に骨性の出っ張りができる
  • 靴を履いたときに強い痛みを感じる
  • かかと周辺が腫れ、赤みを帯びることがある

ハグルンド病の状態が続くと、アキレス腱にも余計な負担がかかり、さらに痛みが慢性化することがあります。

🔹 アキレス腱断裂のリスク

アキレス腱に違和感を感じたまま無理をしていると、腱の組織に小さな損傷が蓄積し、最終的にアキレス腱が部分的に裂けたり、完全に断裂 してしまうことがあります。

アキレス腱断裂の前兆として、以下のような症状が現れることがあります。

  • ふくらはぎやアキレス腱周辺の違和感や張りが続く
  • かかとが痛む
  • 軽くジャンプしたときに違和感があるが、休めば少し良くなる

こうした症状がある場合、単なる「疲れ」や「軽い痛み」と考えず、早めに対処することが大切です。

🔹 その他|腰痛

アキレス腱の痛みが続くと、無意識のうちに歩行のバランスが崩れ、腰に負担がかかることがあります。

痛みをかばって片足に重心をかける時間が長くなると、腰の筋肉が緊張しやすくなり、痛みにつながることがあります。

実際に、アキレス腱の痛みが長引いている方の中には、腰にも不調を感じるケースが多くみられます。

こうした二次的な影響を防ぐためにも、早めの対処が重要です。

アキレス腱の痛みを改善する方法

① 運動を一時的に控え、セルフケアを行う

痛みが出始めたら、まずは運動を控え、アキレス腱への負担を軽減しましょう。

軽い痛みであれば、アイシングを行うことでアキレス腱痛が和らぐことがあります。

② ふくらはぎのストレッチを取り入れる

筋肉の柔軟性を高めることで、アキレス腱への負担が和らぐことが期待できます。

ただし、無理にストレッチを行うと、かえって緊張が強まることもあります。

体調に合わせて、無理のない範囲で取り入れていきましょう。

ストレッチボードでアキレス腱を伸ばしている写真

③ 拡散型衝撃波(圧力波)療法と超音波療法の併用

大分ごとう整骨院では、拡散型衝撃波(圧力波)療法 を取り入れています。

衝撃波をアキレス腱に当てることで、硬くなった組織に刺激を与え、スムーズな回復を目指します。

違和感の軽減(神経の過敏な状態を和らげる)

腱の回復をサポート(細胞が活発に働くように促す)

さらに、超音波療法(温熱療法)を併用すると、筋肉や腱の状態をより整えやすくなります。

超音波療法では、深部に温熱を届けることで、筋肉や腱の動きを妨げるこわばりを和らげ、血流の巡りを良くすることができます。

特に、慢性的なアキレス腱の違和感や張り に悩んでいる方には、この 衝撃波×超音波療法の組み合わせ がおすすめです。

まとめ|痛みを放置せず早めの対策を

アキレス腱の痛みは、放置すると慢性化しやすく、最悪の場合はハグルンド病の発症アキレス腱断裂につながるリスクもあります。

「まだ大丈夫」「いつか治るかも」と思って我慢していると、気づいたときには腱の状態が悪化し、回復に時間がかかるケース も少なくありません。

大分ごとう整骨院では、エコー観察による詳細なチェック衝撃波療法・超音波療法を活用したアプローチで、痛みの根本改善をサポートしています。

大分市でアキレス腱炎をはじめ、アキレス腱の痛み・不調でお悩みの方は大分ごとう整骨院へご相談ください。

文責

大分ごとう整骨院

院長 後藤佑輔

【保有国家資格】柔道整復師・柔道整復師専科教員・社会福祉士

【その他】大分県 巻き爪専門サロンペディグラス 認定技術者

【所属】医療法人社団 栗原整形外科 宏友会

日本柔道整復師会

大分県柔道整復師会

日本超音波骨軟組織学会