交通事故後のPTSD
交通事故などの突然の出来事は、身体だけでなく心にも大きな負担を残すことがあります。
✅事故の瞬間が何度も頭に浮かんでしまう
✅車の運転や同じ道を通るのが怖くなる
✅眠れない・集中できない
――こうした反応は誰にでも起こりうる自然な反応で、通常は自然に軽快していきます。
ですが、時間が経過しても（一ヶ月以上）症状が持続し、苦痛を伴う場合に、PTSD（心的外傷後ストレス障害）と診断されます。
中でも、交通事故など一度きりの強い体験がきっかけとなる場合を単回性PTSDといいます。
交通事故や災害、急なケガ、突然の暴力や事件の目撃など、生命の危険を感じるほどの出来事が心に焼きつき、その時の恐怖や衝撃が記憶の中で繰り返し再現されてしまうのが特徴です。
一見「一度だけの出来事なのに」と思われがちですが、その体験があまりにも強烈だった場合、脳は危険を記憶することで身を守ろうとし、結果として心身の緊張状態が長く続いてしまうことがあります。
このような反応は異常ではなく、強いストレスに対する自然な防御反応であることを理解することが、回復への第一歩になります。
大分ごとう整骨院では、交通事故後の身体的なケガの回復をサポートすると同時に、心理的なケアの重要性にも目を向けています。
臨床心理士との連携
その一環として、臨床心理士・公認心理師の浦松玉恵先生（大分カウンセリングオフィス ao）と連携し、必要に応じて専門的な心理支援をご紹介できる体制を整えています。
浦松先生のオフィスでは、カウンセリングおよび心理検査（パーソナリティ検査）を提供しています。
相談者の自己理解を深め、抱えている課題の軽減や解決に向けて、丁寧な支援を行っています。
また、浦松先生は、WHO（世界保健機関）において有効性が認められている「EMDR（眼球運動による脱感作と再処理法）」のWeekend 1トレーニングを修了しており、現在はコンサルテーションを受けながら、Weekend 2トレーニングの受講に向けて研鑽を重ねています。
＊Weekend1終了で単回のPTSD、Weekend2終了で複雑性PTSDなどに対応可能。
EMDRとは
EMDR（Eye Movement Desensitization and Reprocessing／眼球運動による脱感作と再処理法）は、トラウマ体験によって脳内に残った「危険なままの記憶」を、安心できる環境の中で少しずつ整理していく心理療法です。
人は強いストレスを受けると、その時の記憶を「過去の出来事」として処理できず、まるで今も危険が続いているかのように心や体が反応してしまうことがあります。
EMDRでは、左右交互の刺激（目の動きやタッピングなど）を使いながら、その記憶を“いまはもう安全だ”という感覚と結びつけていきます。
こうして脳が記憶を整理し直していく過程を、「再処理」と呼びます。
つまり、再処理とは、トラウマの記憶を危険なままの記憶としてではなく、「過去の出来事」として安全に整理し直す心のプロセスのことです。
このように少しずつ記憶が落ち着いていくことで、恐怖や緊張がやわらぎ、心が再び“安全な日常”を取り戻せるようになります。
EMDRは、WHO（世界保健機関）をはじめ、アメリカ心理学会（APA）や英国NICEガイドラインなどでも、PTSDに対して有効な心理療法として推奨されています。
「ao」に込められた想い
大分カウンセリングオフィスaoという名前には、ハワイ語で“夜明け”を意味する「ao」と、日本語の“青”という言葉の二つの意味が込められています。
暗く長い夜のように感じる時期でも、必ず朝は訪れ、空が少しずつ青みを帯びていく―明けない夜はない
そんな素敵な想いが、この名前には込められています。
浦松先生は、この「ao」に込めた想いのもと、訪れる方が自分の中にある力や回復の兆しに気づけるよう寄り添い続けています。
その姿勢は、大分ごとう整骨院が大切にしている「身体と心の両面から機能回復を支える」という考え方にも通じるものです。
心にも寄り添える整骨院として
交通事故やケガの後は、身体の痛みが落ち着いても「なんとなく気分が晴れない」「集中できない」「いつもより疲れやすい」と感じることがあります。
こうした状態は、心が安心を取り戻す途中段階であり、適切な支援を受けることで回復に向かうきっかけになることもあります。
大分ごとう整骨院では、交通事故治療と並行して心のサポートが必要な場合、信頼できる臨床心理士をご紹介することで、“身体と心の両面から機能回復を支える”ことを目指しています。
交通事故後のケアは、痛みを取るだけでなく、「安心して日常を送れるようになること」が本当のゴール。
お一人おひとりの歩みに合わせ、時に他分野の専門家とも協力しながら、心と身体の回復を支えてまいります。
文責
大分ごとう整骨院
院長 後藤佑輔
【保有国家資格】柔道整復師・柔道整復師専科教員・社会福祉士
【大分カウンセリングオフィス ao】
〒870-0007 大分市王子南町5-27 ユナイテッドクリエーションビル307
【プロフィール】
浦松 玉恵（臨床心理士・公認心理師）
東京国際大学大学院臨床心理学研究科修了後、東京大学附属病院、心療内科クリニック、国立病院機構東埼玉病院、大学付属中高一貫校で研鑽を積み、活動の場所を大分に移す。
国立病院機構別府医療センター、福間病院、大分大学附属病院にて経験を重ねる。
提供内容：心理面接／心理検査／トラウマケア（EMDR対応）
営業時間：金曜 12:00〜19:00／土曜 11:00〜18:00
お問い合わせ：info@counseling-office-ao.com
※お申し込みはメールにて承っております。お名前・ご連絡先・ご相談内容をご記入のうえお送りください。心理検査をご希望の方は、その旨もお書き添えください。