慢性足関節不安定症
このようなお悩みはありませんか?

- 足首がグラグラする
- 段差で不安になる
- 捻挫を繰り返す
- 足首が腫れぼったい
- 捻挫後の痛みがなかなか引かない
「一度捻挫をしてから、何度も同じ足をグネってしまう」
「段差がない平らな道でも、足首がグラグラして不安になる」
大分市にお住まいの方で、このような足首のお悩みを抱えている方は少なくありません。
湿布を貼ってその場をしのいでいる方も多いですが、実はその症状、単なる「捻挫のクセ」ではなく、慢性足関節不安定症(Chronic Ankle Instability:CAI)という状態かもしれません。
このページでは、慢性足関節不安定症とは何なのか、なぜ捻挫を繰り返すようになるのか、そして放置するとどうなるのかについて解説します。
慢性足関節不安定症(CAI)とは?
多くの方が経験する足首の捻挫。
今まで一度も足を捻挫したことがない人の方が少ないのではないでしょうか?
初回捻挫(1回目の捻挫)の際に、適切な固定やリハビリを行わず、「痛みが引いたから治った」と自己判断してしまうと、足首の靭帯が伸びたままになったり、関節を支える機能が低下したままになることがあります。
その結果、
- 何度も同じ足を捻る
- 足首がグラグラする
- 段差で不安になる
- スポーツ復帰後に再発する
といった状態が続くことがあります。
このような捻挫後の足首の慢性的な不安定性を、慢性足関節不安定症(CAI)と呼びます。
CAIの定義(Hertelら):病的弛緩性や関節キネマティクス異常、関節変性などの構造的不安定性、筋力低下、バランス能力低下、固有受容感覚障害などの機能的不安定性が組み合わさり、反復性足関節捻挫を受傷する状態
なぜ「捻挫はクセになる」のか?
「捻挫はクセになる」とよく言われますが、その理由をいくつかご紹介します。
① 靭帯が緩くなる
捻挫によって引き伸ばされた靭帯は、適切な固定や段階的なリハビリを行わないと、関節を支える力が弱くなってしまいます。
特に前距腓靭帯(ATFL)は、足関節捻挫で最も損傷しやすい靭帯として知られています。
② バランス機能(固有感覚)が低下する
私たちの足首には、「今どのくらい傾いているか」を脳へ伝えるセンサーがあります。
捻挫によってこの機能が低下すると、
「ひねりそう!」
という情報が脳へ伝わるのが遅くなり、とっさの踏ん張りが効きにくくなります。
その結果、捻挫を繰り返しやすくなります。

③ 筋肉の働きが低下する
足首を外側へ返す筋肉(腓骨筋群など)の働きが低下すると、捻挫方向(内反)へ拮抗する力が弱くなり、捻挫しやすくなります。
特にスポーツの試合中や疲労時には、この影響が大きくなります。
慢性足関節不安定症の症状
慢性足関節不安定症では、単に「ひねりやすい」だけでなく、さまざまな症状が現れます。
足首がいつも腫れぼったい
急性捻挫のように強く腫れ上がるわけではないものの、
「なんとなく足首全体がボテッとしている」
「むくんでいる感じが続く」
「よく見ると少し腫れてるかも」
このような、全体的にぼんやりとした腫れ(びまん性の腫脹)が続くケースがあります。

段差や砂利道で不安になる
階段を下りる時や、不整地を歩く時に、「またグネりそう」という不安感が出ることがあります。
足首がカクッとなる足関節くずれを繰り返している方も少なくありません。
足関節くずれは、足関節が「急に崩れるように感じる現象」のことで、慢性足関節不安定症の代表的な症状のひとつです。
特に、歩行やランニング中の“初期接地”と呼ばれる「足が地面に接触する瞬間」に生じることが多く、足首が急にガクッと崩れるような不安定感を伴います。
本来であれば、足首周囲の筋肉やバランス機能が瞬時に働いて関節を安定させますが、慢性足関節不安定症ではその反応が遅れやすく、崩れるような感覚につながります。
足首の「奥」が痛い
慢性的な足関節不安定症の方の中には、足根洞症候群(そっこんどうしょうこうぐん)を併発しているケースもあります。

足根洞とは、外くるぶしの前下方にある小さな空間のことで、この部分に炎症や瘢痕組織が生じることで、慢性的な痛みや違和感を引き起こします。
特に、
- 外くるぶしの少し前下を押すと痛い
- 砂利道や坂道で痛みが出る
- 足首の奥がズーンと痛む
- 外くるぶしや、足の甲にかけて放散痛がある

このような症状がある場合は、単なる「捻挫のクセ」だけではなく、足根洞部の炎症が関与している可能性もあります。
捻挫を放置すると…
「骨は大丈夫そうだから」
「いつもの捻挫だから」
と足関節捻挫を放置していると、足首へ小さなダメージが繰り返し蓄積されていきます。
その結果、軟骨損傷や変形性足関節症などへ進行するケースもあります。
また、捻挫を繰り返すことで、
「また捻るかもしれない」
という恐怖感が強くなり、スポーツパフォーマンス低下につながることもあります。
小児の「捻挫」は要注意!
特に小学生くらいまでのお子さんの捻挫は注意が必要です。
小児では骨がまだ成長途中であるため、大人であれば靭帯を傷めるような外力でも、骨端線損傷(成長軟骨の損傷)や剥離骨折を伴っているケースがあります。
実際に、
「病院では捻挫と言われたけど、なかなか痛みが引かない」
という状態で大分ごとう整骨院に来院されるお子さんも少なくありません。
小児の足関節捻挫では、受傷直後のレントゲン検査だけでは分かりにくい骨折が隠れていることもあります。

特に、
痛みが長引く
腫れが引かない
歩き方がおかしい
走れない
このような場合は注意が必要です。
関連記事:子供の捻挫は本当に“捻挫”?
エコー観察装置を常設しています
レントゲン検査で「骨に異常なし」と言われたものの、痛みや不安感が続くケースは少なくありません。
大分ごとう整骨院では、エコー画像(超音波観察装置)を用いて、
- 靭帯の状態
- 血腫の有無
- 炎症所見
- 骨表面の不整像
などを確認しながら、外からの見た目や触察だけでは分かりにくい、足関節内部の状態を観察しています。
レントゲンでは確認しにくい所見が見つかるケースもあり、施術の補助として活用しています。
言葉では伝わりにくい状態も、実際の画像を見ながら共有できるため、患者さんからも「分かりやすい」とご好評いただいています。
慢性足関節不安定症を防ぐには
慢性足関節不安定症は、放置することで
- 捻挫の再発
- 慢性的な痛み
- パフォーマンス低下
- 将来的な関節障害
につながる可能性があります。
特に重要なのは、初回捻挫の段階でしっかり対応(RICE療法)することです。
足関節捻挫は、「数日休んで痛みが引いたから大丈夫」という考えで競技復帰してしまうケースが少なくありません。
骨に異常がなく、「捻挫ですね」と言われると、どこか“軽症”のように感じてしまうのも無理はありません。
実際に、バスケットボールでは足関節捻挫受傷後24時間以内に競技復帰する割合が40%を超えるという報告もあるくらいです。

しかし、痛みが軽減していても、
- 靭帯
- バランス機能(固有感覚)
- 神経筋制御
などが十分に回復していないまま競技復帰してしまうと、慢性足関節不安定症の発症につながる可能性があります。
「何度も同じ足を捻る」
「足首に不安感がある」
「なかなか治りきらない」
そのような症状がある方は、早めに状態を確認することが大切です。
大分市で足首の不安や捻挫の再発にお悩みの方は、大分ごとう整骨院にお気軽にご相談ください。
文責
大分ごとう整骨院
院長 後藤佑輔
【保有国家資格】柔道整復師・柔道整復師専科教員・社会福祉士



