鵞足炎(がそくえん)

このようなお悩みはありませんか?

  • 走ると膝の内側がズキッと痛む
  • 階段昇降時、膝の内側に痛みを感じる
  • スポーツ中や運動後に膝の内側が痛くなる
  • 膝の内側を押すと、ピンポイントで痛い場所がある
  • 鵞足炎と言われたけれど、なかなか痛みが改善しない

膝の内側の痛みを引き起こすお悩みの一つに、鵞足炎(がそくえん)があります。

サッカー・バスケットボール・陸上競技・バレーボールなどのスポーツをしている方に多くみられますが、健康のために運動を始めた中高年の方にも発症することがあります。

はじめのうちは、運動時だけ痛みを感じることが多いため、「そのうち治るだろう」と我慢してしまう方も少なくありません。

しかし、痛みを我慢して運動を続けると、

「階段の昇降時がつらい…」

「走るたびに膝の内側が痛む…」

「運動後に痛みがなかなか引かない…」

このように日常生活やスポーツパフォーマンスに大きな影響を及ぼすことがあります。

早めに適切な評価と施術を受けることで、症状の改善だけでなく予防にもつながります。

鵞足炎による膝内側の違和感・痛みを感じたら、我慢せず早めに大分ごとう整骨院へご相談ください。

大分ごとう整骨院の女性セラピスト 渡邉

鵞足炎の原因と症状

鵞足炎は、子どもから高齢者まで幅広い年代で起こり得る運動器疾患です。

10歳~20歳では、
・ランニング
・サッカー
・バスケットボール

など、部活動や競技スポーツをしている人に多くみられます。

40歳〜60歳では、
・加齢による筋力や柔軟性の低下
変形性膝関節症の合併
・急な運動や体重増加

などによって多くみられます。

鵞足炎は、縫工筋・薄筋・半腱様筋の付着部(脛骨粗面の内側部)が繰り返される牽引や、脛骨内側部や鵞足との間にある鵞足包に摩擦が起こることで発生します。

縫工筋とは?

縫工筋 解剖|出典:Image courtesy of Essential Anatomy 5 (@3D4Medical)

縫工筋は、人体で最も長い筋肉で、骨盤から膝の内側まで伸びています。股関節の屈曲、外転・外旋、膝関節の屈曲、内旋をする働きを持ち、ランニングや方向転換などの動作でよく使われ、繰り返し負担がかかることで、鵞足部へのストレスが増加することがあります。

薄筋とは?

薄筋 解剖|出典:Image courtesy of Essential Anatomy 5 (@3D4Medical)

薄筋は、太ももの内側にある筋肉で、股関節の内転、また下腿を屈曲し、やや内旋の働きをしています。サッカーのキック動作や切り返し動作などで負担がかかりやすく、柔軟性が低下すると鵞足部への牽引力が強まり、炎症の原因となることがあります。

半腱様筋とは?

半腱様筋 解剖|出典:Image courtesy of Essential Anatomy 5 (@3D4Medical)

半腱様筋は、太ももの裏側(ハムストリングス)の筋肉の一つです。股関節の伸展、膝関節の屈曲と内旋の役割があります。ダッシュやジャンプ、急停止などで繰り返し使われるため、筋肉が硬くなると鵞足部への負担が大きくなり、鵞足炎を引き起こす要因の一つになります

これら縫工筋・薄筋・半腱様筋の3つの腱は、膝の内側にある脛骨に付着しており、その形がガチョウの足に似ていることから鵞足と呼ばれています。

ガチョウの足(鵞足)

膝の鵞足部 解剖

これらの筋肉が硬くなったり、繰り返し引っ張られたりすることで、鵞足部に炎症が起こり、膝の内側の痛みにつながります。

基本的にはオーバーユース(繰り返し使いすぎ)によって起こりますが、外反膝(X脚)や扁平足も発生の原因の一つです

外反膝(X脚)では、膝が内側に入りやすくなるため、

・膝の内側にストレスが集中する
・鵞足部が繰り返し引っ張られる
・鵞足滑液包や腱と骨の間で摩擦がおきる

このような状態が続くことで、炎症が起こりやすくなります。

また、臨床上よく遭遇するのが変形性膝関節症(OA)に合併した鵞足炎です。

変形性膝関節症では特に内反膝(O脚)になりやすく、膝の内側に荷重が偏り、内側半月板や軟骨に過剰な圧力がかり膝の内側への負担が増えます。

また、歩行時などに膝関節内側へのストレスが増加することによって、鵞足を構成する筋・腱(縫工筋・薄筋・半腱様筋)が頑張ってしまいます。

これらの筋肉は膝の安定化や、歩行時の膝の動きをコントロールする役割があります。

そのため、鵞足部への牽引・摩擦ストレスが増える変形性膝関節症で歩き方が変わったり、膝の内側を安定させようと筋肉が過剰に働いたりすることで、鵞足部に繰り返し負担がかかることで鵞足炎につながります。

鵞足炎に対する施術

施術を行なう前に、まずは膝の状態を正確に確認する必要があります。

施術前の評価

大分ごとう整骨院で膝蓋跳動テストを行なっている写真

・鵞足滑液包の腫れ
・腱の肥厚や炎症
・周囲組織の状態確認
・関節可動域(ROM)
・鵞足部(脛骨内側)の圧痛

などを徒手検査やエコー観察で正確に確認します

ラジオ波温熱療法

大分ごとう整骨院ではラジオ波温熱療法を導入しております。

ラジオ波温熱療法とは?

大分ごとう整骨院で、鵞足炎に対してラジオ波温熱施術を行なっている写真

体内の水の分子を振動させて摩擦熱(ジュール熱)を発生させ、手技では届かない身体の深部を温めることで、血行促進や疼痛緩和、筋肉の緊張緩和が期待できます。

痛みのある膝の内側(鵞足部)だけでなく、原因となる筋肉にもアプローチします。

鵞足炎に関係する筋肉

・鵞足部周囲
・縫工筋
・薄筋
・半腱様筋
・ハムストリングス
・内転筋群

などを中心にラジオ波を照射しながら、徒手療法で筋肉や腱の柔軟性を高めていきます。

圧力波(拡散型衝撃波)療法

圧力波(拡散型衝撃波)療法は、痛みの根本である自由神経終末を破壊して細胞の再生を促すことで完治を期待できる臨床効果が証明された施術です。

大分ごとう整骨院で拡散型衝撃波療法を行なっている写真

衝撃波施術を行う前に、圧痛点をしっかり確認し、ピンポイントで照射する事が大切なポイントです。

施術機器のモニターには照射数が表示されており、1回の施術で2000発ほどの衝撃波を照射します。

時間にすると、約3〜5分くらいです。

脛骨粗面の内側(鵞足部)、縫工筋・薄筋・半腱様筋停止部や鵞足炎に関係するその周囲の筋肉・腱に拡散型衝撃波を照射します。

患者さま一人ひとりの状態に合わせて出力を調整するため、刺激が強すぎることはありません。

超音波療法

超音波とは、人の耳には聞こえない高い周波数の音波を利用し、細かな振動(ミクロマッサージ)を身体の深部に伝える施術機器です。

大分ごとう整骨院で膝に超音波療法を行なっている写真

1秒間に数百万回の振動を与えることで、筋肉や関節などの深部へアプローチします。

・血流促進
・組織修復の促進
・筋肉の緊張緩和
・抗炎症

など、様々な役割があり、鵞足炎の施術にも使用されます。

アイシング・ホットパック

よく患者様から「温めた方がいいのか」それとも「冷やした方がいいのか」とご質問いただくことが多いです。

結論から言いますと時期(急性期・慢性期)によって異なります。

急性期(痛みが強く、熱感や腫れがある)

大分ごとう整骨院で膝のアイスマッサージをしている写真

例えば、

・熱っぽい
・腫れている
・押すとかなり痛い

このような場合は炎症を落ち着かせたい為、アイシングをします。

上の写真では、紙コップを使って作った氷でアイスマッサージを行っています。

紙コップに水を入れて凍らせた後、コップの上部を少しずつ剥がして氷を露出させます。

下の部分は剥がさずに残しておくと、そのまま持ち手として使えるので、手を冷やさずに患部へ氷を当てることができます。

ご自宅でも簡単に作ることができ、手軽にアイスマッサージを行える方法です。

作り方や実際のやり方については、こちらの動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

慢性期

例えば、

・朝動き始めが痛い
・筋肉が硬く張っている
・痛みが長期間続いている

このような場合は、ホットパックで筋肉や腱の柔軟性を高め、血流を促します。

大分ごとう整骨院で、膝のホットパックをしている写真

大分ごとう整骨院では患部の状態を評価し、その時に最適な施術をご提案しています。

電気療法(テクトロン)

筋肉や関節へやさしく電気刺激を与えることで、

・筋肉の緊張緩和
・血流促進
・疼痛の軽減
・可動域の改善サポート

などが期待できます。

大分ごとう整骨院で膝の内側にテクトロンを当てている写真

症状や施術する部位に合わせて、電気の種類や強さを調整しながらアプローチします。

急性期の鵞足炎では、アイシングと併用しながらマイクロカレント(微弱電流)を使用することもあります。

鵞足炎でお悩みの方へ

「膝の内側が痛い」「走ると膝が痛む」「鵞足炎かもしれない」と感じたら、早めの対応が大切です。

大分ごとう整骨院では、丁寧な評価を行い、症状の原因を見極めた上で最適な施術をご提案しています。

スポーツによる鵞足炎はもちろん、変形性膝関節症に伴う鵞足炎にも対応しておりますので、膝の痛みでお困りの方はお気軽にご相談ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

大分ごとう整骨院の柔道整復師・藤澤

文責

大分ごとう整骨院

藤澤 琉人

【保有国家資格】柔道整復師

鵞足炎のよくある質問 FAQ

Q1. 鵞足炎は膝のどこが痛くなるのですか?

A. 鵞足炎では、お皿の下にある脛骨粗面から、2〜3横指(指2〜3本くらいの幅)内側の鵞足部と呼ばれるところに痛みが出るのが特徴です。

鵞足部の触察|鵞足部は脛骨粗面より2〜3横指内側に位置する

押さえると一点だけ痛みを感じたり、階段の昇り降りや立ち上がる動作で痛みが強くなることがあります。

膝の内側に痛みが出る疾患は鵞足炎だけではありません。

変形性膝関節症、半膜様筋腱付着部障害、内側側副靱帯損傷、内側半月板損傷など、似たような膝の内側の痛みを引き起こす疾患との鑑別が必要です。

Q2. 鵞足炎はレントゲンでわかりますか?

A. 鵞足炎は筋肉や腱、滑液包などの軟部組織に起因する痛みのため、レントゲンでは異常が映らないことが多いです。

変形性膝関節症などを確認する目的でレントゲンが行われることはありますが、鵞足炎そのものの評価にはエコーが役立つ場合があります。

Q3. 鵞足炎と変形性膝関節症は同じ病気ですか?

A. いいえ、別の病気です。

変形性膝関節症は関節の軟骨がすり減る疾患で、鵞足炎は膝の内側に付着する腱や滑液包に炎症が起こる状態です。

ただし、変形性膝関節症の方が鵞足炎を併発することも珍しくありません。

Q4. 膝の内側が痛ければ鵞足炎ですか?

A. 膝の内側が痛いからといって、必ずしも鵞足炎とは限りません。

膝の内側の痛みは、鵞足炎だけでなく、内側側副靱帯損傷や内側半月板損傷、半膜様筋腱付着部障害、変形性膝関節症などでもみられることがあります。

どの動きで痛むのか、圧痛はどこにあるのか、などを確認することが大切です。

大分ごとう整骨院では触察・徒手検査に加え、必要に応じてエコーを使用し、膝の状態を確認したうえで施術をご提案しています。

Q5. 鵞足炎は何科を受診すればよいですか?

A. 膝の内側の痛みが長く続いている場合や、強い腫れ・熱感がある場合、体重をかけられないほど痛みが強い場合は、まず整形外科を受診し、医師の診察を受けてください。

検査の結果、大きな問題がなく、整骨院での施術が適している状態であれば、大分ごとう整骨院でも膝の痛みに対する施術を行っておりますので、お気軽にご相談ください。