RICE療法
このようなお悩みはありませんか?
- 腫れが引かない
- 患部が熱を持っている
- 痛みが長引いている
- しびれが出てきた
- 怪我の応急処置の仕方がわからない
目次
『転んだ・ぶつけた・ひねった』
そのような時に行なうべき応急処置の方法があります。
それがRICE療法と呼ばれる施術法です。
『ライス』療法と読みます。
- Rest 安静
- Icing アイシング
- Compression 圧迫
- Elevation 挙上
これらの言葉の頭文字を取って、RICE療法という名前がついています。
脱臼や捻挫など、怪我をした直後には、痛み・はれ・熱感・しびれといった様々な悩みが生じます。
RICE療法はこれらの悩みを最小限に抑える効用があります。
また、受傷直後にRICE療法が正しく行われた方はそうでない方に比べ、良好な経過を辿るケースが多いのです。
『受傷後にRICE療法を正しく行われたかどうか』
これが施術期間の短縮、あるいは後遺症を未然に防ぐ鍵といえます。
スポーツ現場や、ご自宅でも簡単に行えますのでぜひ行なってみてください。
RICE療法の手順
1.Rest 安静
まずは安全な場所で痛みが和らぐ楽な姿勢になりましょう。
横になれる場所であれは仰向けや半座位(Fowler position)になって安静にします。
怪我をした直後は、息を詰めたり、『ハッハッ』という浅い呼吸を繰り返すと血圧が上がって気分が悪くなることがあるので『ゆっくり息を吸って、ゆっくり吐く』を繰り返しましょう。
2.Icing アイシング
氷を用意して氷袋を作ります。
市販のアイスバッグなどでも構いません。
大分ごとう整骨院では、紙コップに水を入れて凍らせた物を使うこともあります。
安価で簡単にアイスマッサージを行なうことができます。
詳細は動画にて解説しています。
「冷たい湿布ではダメなの?」
といったご質問がよくございますが、冷却力は氷がベストです。
特に受傷から2〜3日までは炎症が強く起こっていますので氷を使ったアイシングをおすすめします。
アイシングをする時は氷袋を長時間同じ場所に当て続けたり、一気に冷やそうとしてコールドスプレーを近距離で当てると凍傷を起こすことがあります。
冷たすぎる場合は、氷袋と皮膚の間に薄手のタオルなどを一枚挿むと良いでしょう。
冷却時間は皮膚の状態を観察しながら5分〜10分/回を目安に、少しインターバルをおいて2〜3セット行ないます。
3.Compression 圧迫
皆さんは何かに体のどこかをぶつけた時に
「痛っ‼︎」
と言うのと同時に、ぶつけたところを無意識で手で覆うことがあるかと思います。
これは、痛むところを『圧迫すると和らぐ』ということを本能的に、あるいは経験則として理解しているからです。
患部を圧迫してあげることは、痛みを和らげる効用があります。
また、内出血などを起こして腫れているところにも圧迫を加えてあげることで、腫れを最小限に食い止めることができます。
後述の『Elevation 挙上』と同時に行なうとさらに良いでしょう。
患部を圧迫する時は、包帯が便利です。
『きつすぎず・ゆるすぎず』圧で、また全体的に均等に圧がかかるように患部を覆います。
4.Elevation 挙上
『転んだ・ぶつけた・ひねった』という時は患部で内出血を起こしている場合があります。
そのような時に手や足を下にぶらんと下げていると、血管外へ出た血液・滲出液が心臓へ戻れなくなって、指先や足先に腫れがどんどん溜まっていきます。
挙上することで患部の腫れを最小限に抑えることができます。
上肢の怪我の場合は三角巾などで腕を吊ってあげると良いでしょう。
アイシングを同時に行なうこともできます。
下肢の怪我の場合は、仰向けになって患肢が心臓より少し高くなるようにします。
ご覧いただいた方法を参考にしながら、ご自宅でも行なってみてください。
ご不明な点がございましたら、お問い合わせください。