「剥離骨折」と「裂離骨折」の違いは?
2026年05月14日
最近、子供の足関節捻挫についての記事(▶ 子供の捻挫は本当に“捻挫”?)を書いていて、
「そういえば、“剥離骨折”と“裂離骨折”って何が違うんだっけ?」
と、ふと気になったので少し整理してみます。
裂離骨折(れつりこっせつ)とは?
柔道整復師の教科書では、裂離骨折について、
「筋、腱、靭帯などの牽引力によって、付着部の骨が引き裂かれて発生する骨折をいう」
【柔道整復学・理論編 改訂第7版】
と記載されています。

例えば、
- 足首を強く捻った
- ジャンプの着地で踏ん張った
- ダッシュや切り返し動作をした
このような場面で発生しやすく、特に足関節では靭帯の牽引によって外くるぶし周辺に小さな骨片を伴うケースがあります。
特に小学生くらいまでのお子さんでは、「ただの捻挫」と思われていたものの中に、裂離骨折が隠れていることもあります。

剥離骨折(はくりこっせつ)とは?
一方、剥離骨折については、
「骨の衝突、摩擦により骨の一部が剥がされて発生する骨折」
【柔道整復学・理論編 改訂第7版】
と記載されています。
つまり、裂離骨折が“引っ張られて起こる骨折”であるのに対し、剥離骨折は“衝突や摩擦によって剥がれる骨折”という違いがあります。
実際はどう呼ばれている?
一般的には「剥離骨折」という呼び方が広く浸透しており、現在では両方の表現が併用されています。
そのため、
- 医療者の間では「裂離骨折」
- 患者様への説明では「剥離骨折」
というように、場面によって使い分けられていることもあります。
特に足関節捻挫では、靭帯の牽引によって発生した“裂離骨折”であっても、「剥離骨折ですね」と説明されるケースは少なくありません。
呼び方が違うからといって、施術内容や施術期間が変わるわけでもありませんので、一般の方にとっては、正直どうでもいい話かもしれませんね (^-^;
私自身も少し忘れかけていた部分があったので、今回あらためて整理してみました。
文責
大分ごとう整骨院
院長 後藤佑輔
【保有国家資格】柔道整復師・柔道整復師専科教員・社会福祉士


