運動器エコー観察 04|上腕二頭筋長頭腱炎(石灰性)

2023年08月23日

いわゆる四十肩・五十肩に含まれる上腕二頭筋長頭腱炎。

数ヶ月に渡って痛みを伴う可動域制限がある場合は、長頭腱の腱鞘内に水腫が観察できる場合が多いです。

その場合、約70%の確率で腱板(肩のインナーマッスル)の断裂・機能障害があると言われています。

今回は、上腕部の痛みを主訴に当整骨院に来所された方のエコー観察です。

上腕二頭筋長頭腱の短軸エコー像|結節間溝部の上腕二頭筋長頭腱々鞘内に石灰を観察できる

上腕二頭筋長頭腱の長軸エコー像|結節間溝部の上腕二頭筋長頭腱々鞘内に石灰を観察できる

この方は長頭腱々鞘内に石灰を観察できました。

「数ヶ月前は痛くて眠れなかった」こともあったそうですが、当整骨院に初来された時点では痛みも落ち着いていて、可動域制限が残存していましたのでラジオ波温熱療法を開始しました。

文責

大分ごとう整骨院

院長 後藤佑輔

【保有国家資格】柔道整復師・柔道整復師専科教員・社会福祉士

【所属】医療法人社団 栗原整形外科 宏友会

日本柔道整復師会

大分県柔道整復師会

日本超音波骨軟組織学会

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