交通事故被害者の方が適切な施術・賠償を受けるには
2022年03月30日
「50年前、信号で止まってたら脇見運転の車にノーブレーキで追突されたことがあってねえ…。」
大分市にお住まいの80代の患者様(以下:Aさん)から施術中にこのような話がありました。
相手はまだ20代前半の新社会人。
営業先で初めて契約を獲得し、嬉しくて運転中も契約書類に目を取られていたそうです。
そして、停車中のAさんの車に後ろからノーブレーキで
ガッシャーン!!
という経緯。
ノーブレーキでの追突ですから、相当な衝撃であったことが容易に想像できます。
典型的なむちうち(外傷性頚部症候群・頸椎捻挫)の受傷機転ですが、Aさんは当時体のどこにもお怪我はなく、痛みも全く感じなかったようです。
また、今回の交通事故に至ってしまった経緯を知ったAさんは、まだまだ若い青年のことを慮り、
「車の修理代だけ出してくれればそれでいい」
と、当事者同士で示談してしまったのです。
交通事故の痛み・お悩みは後になって出てきます!
問題が生じたのはそれから約1年後のこと。
ある日、「風邪をひいた時のような、ボーッとした感じ」を自覚したAさんは、大分市内の内科にかかりました。
しかし、
「風邪ではなさそうだから、一度耳鼻科へ」
と言われ、紹介先の耳鼻科でもまた異常は見つからない…。
その後も様々な病院で検査を受けたようですが原因はわからず、何よりAさんの容態はどんどん悪くなり、
- ひどい立ちくらみ
- ずっと立っていられない
といった新たなお悩みが生じるようになっていきました。
今、この話を聞けば
「それ、低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)じゃない?」
と、すぐに思い当たりますが、Aさんが交通事故に遭われた50年前には病名はおろか、その概念すらまだこの世に存在しません。
ようやく診断がついたのは今から8年前(2014年)、交通事故から実に40年以上が経過していました。
この件で、皆様に知っておいていただきたいことは、
『交通事故の痛み・お悩みは後になって出てくる』
ということです。
交通事故でのお怪我の場合、たとえ軽微なお悩みであっても、
「これくらいなら大丈夫だろう」
と過信するのは危険です。
Aさんの場合、交通事故に遭われてから約1年後にお悩みが増悪し、その後40年以上も原因がわからない状態で後遺症に苦しんでいたのにもかかわらず、施術費や後遺症慰謝料といった、適切な賠償を一切受けることができていません。
大分市で交通事故に遭われた方は、どんな些細なお悩みでも構いませんので、できるだけお早めにご連絡ください。
大分ごとう整骨院では「弁護士法人 心」と提携し、交通事故被害者の方々の救済に取り組んでいます。
文責
大分ごとう整骨院
院長 後藤佑輔
【保有国家資格】柔道整復師・柔道整復師専科教員・社会福祉士
【所属】医療法人社団 栗原整形外科 宏友会
日本柔道整復師会
大分県柔道整復師会
日本超音波骨軟組織学会